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ぐりとぐらの本日も自転車日和なり

素人チャリダー夫婦の自転車生活あっちこっち

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ぐりとぐら

Author:ぐりとぐら
自転車ど素人夫婦・ぐり(夫)とぐら(妻)が、07年11月 ジャイアント・エスケープR3を衝動買いしてしまって始まった自転車ライフ。09年1月にはBianchiロード・Via Nirone7 Al/Ca 105 Compactとミニベロ・MiniVelo 7を、そして10年3月GIOS VECCHIO も加わってどこまで行くの?

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まとめ
2013.08
07
糸のように細い下弦の月が、まだ夜の空で微かな光を落としていた。

午前4時。
じきに朝が起き出して、月は闇と共に溶けてしまうだろう。

潜水艦がゆっくりと深海に潜行するように滑らかに、夜気をすり抜けてまだ寝静まった街を走りだす。
ロングスリーブのジャージでも少し肌寒いくらいで気持ちいい。

交換したばかりのチェーンとスプロケは音もせず回転して、デュラにしなくても良かったと改めて思う。105で必要にして十分だ。もちろんディラが欲しくないわけではないけれど。
塗り直したチェーンオイルも気に入っている。AZのマルチパーパスオイルは、うっかりすると900kmも走ってしまう。さすがにそれだけ乗るとチェーンが擦れる音が大きくなるが、オイル切れ独特のプーリー辺りからのキュルキュル音は聞こえてこない。多少汚れが気になるが、許容範囲だ。

先週は走れなかった。
雨が降ったからだ。
自転車乗りにとって、雨はお手上げなのだ。

だから今週は乗りたかった。
なんとしても乗りたかった。
2週間自転車に乗らないと明らかにパフォーマンスが落ちる。
いくら3本ローラーに乗っていたって、ダメなのだ。
負荷のかからないローラーの上では、心肺機能とペダリングの感覚は維持できても脚力は確実に落ちる。
同じ坂を登っても、それはすでに今までの坂とは別物になっている。
よって、自転車乗りは毎週走りたがる。この坂をより早く楽に登りきるために。

前日の天気予報は微妙だった。
一日中曇りで、にわか雨もあるという予報は、結局外れることになる。
午前3時半に起床して、窓の外を見た時に星が出てた。もし、曇っていたならば二度寝して近所のウグイスラインや大仏通りでも走ってお茶を濁すつもりだった。

しかし、晴れた。
だから今、走っている。

朝はせっかちに明ける。
ボンヤリと白みはじめた空に鳥達が呼応して、太陽が顔をだすのを囃し立てる。
月はひっそりと影を薄くして、代わりにオレンジの後光を地平線の下から輝かせる。

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入道雲が朝焼けでピンクに染められて、今日も暑くなりそうだ。

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そしてひょっこり顔を出す太陽。一目散に空へと浮き上がる。

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久留里街道はダンプ街道。
しかし、この時間ならばまだ台数は少ない。
朝の空気を胸いっぱいに吸い込んでも、排ガスの影響はない。
久留里街道を旧道ではなくバイパスで終点まで走ると、県道23号に突き当たる。

今日の目的地は千倉。
素直に千倉に向かうのならば、JR内房線の脇を通る県道で木更津まで出てから、鹿野山の麓をぐるりとまわって国道465号、国道410号を使うのが早い。
しかし、JR内房線脇の県道はいつも使っていて、飽きている。

自転車乗りの目的は、自転車に乗ることである。
目的地に早く着きたいがために、乗っているわけではない。
目的地なんてものは、ないといっても過言ではない。あえて言うならば目的地までの道のりが「目的」なのだ。

なので、今回はここから県道23号、県道145号、県道163号、県道93号と渡り歩いて国道に入るルートをとった。
どの道も一度は走ったことはあるけれど、頻繁に使うルートでもないので少しは新鮮なのだ。

県道23号から戸崎2の交差点で、県道145号に入る。
朝日を浴びた青々とした田の中を進むのは、実にさわやか。
そして、通過する目の端に「戸崎古墳群」の看板が入ってきた。
一度は通り過ぎたが引き返し見てみると、ただの広場だ。街の片隅の広場に太古からの生活の跡が眠っていることに、何もない広場であるが故歴史を感じてしまう。

県道145号を少しだけ走って、すぐに県道163号へ右折する。
ここからは林間の雰囲気が色濃くなってゆく。
曲がりくねった緩い登りが、ダラダラと続いて息が切れる。しかし、こういう道は嫌いではない。どちらかというと平坦でまっすぐな道は苦手だ。ゴールが見えている(あるいは見えない)からだ。

あのカーブの先に坂のピークがある。と思いながら登る。その先に違う景色がある。と想像しながら走る。
そういうことが出来ないのが、地平線の先まで見えるどこまでもまっすぐな道だ。とにかく見えているあのずっと先まで進まなければいけないという事実を、突きつけられながら走ることが苦手なのだ。

県道163号から県道93号へ。
県道93号は採石場があって、細い山道でありながら砂を積んだダンプが連なって走っている。
かえって昼間の方が、ダンプに会う確立が低いのかもしれない。
まだ6時前だっていうのに、何台ものダンプが荷物を背負ったゾウの群れのように、行儀よく一列に連なって山から下りてくる。

その一団をやり過ごしながら、初めて使ってみたバックミラーの角度を直す。
夜が明けるまでは、どうせよく見えないだろうとただドロップハンドルのエンドに刺しこんでいただけで、空を映しこんでいただけだった。

このミラーは後ろにビスの留め金があって、アーレンキーで固定できる。
目一杯下向きにして固定すると、後方の道路がくっきりと見えるようになった。
今までは、振り返って目視で車などを確認していたのだが、これで視線をずらすだけで後ろが確認できる。
もちろん方向転換などをする場合などは、目視は必須であるが。

バックミラーをつけたことによって、安全に自転車を走らせることに十二分に寄与した。
今までは排気音が近づいてきて初めて、後方から車がきていることに気付くわけであるが、ミラーはかなり後ろからの車の影も捉えることが出来る。

もともと自転車に装備をつけることには、消極的だった。
なにも付けていない、裸のままの自転車が一番美しい姿だと思っていたからだ。
しかし、必要に迫られてつけた巨大なライトやサイコン、トップチューブバックなどあればあったでやはり便利この上ないのである。
そして、そういった装備も慣れてしまえば気にならなくなっているのは、一人前の自転車乗りに近づいている証拠なのか?

県道93号から鹿野山の麓を走る県道92号へ。
すでに農作業を始めている人がいる。今日も日本は動き出した。

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朝、家を出る前におにぎりをひとつ胃の中に納めてきたものの、すでに2時間以上走り続けている。
この辺で補給したいと思って、スマホのコンビニ検索アプリを起動させる。
しかし、まったくヒットしない。確かこの周辺にはコンビニは見かけないとわかっていたが、まさか20km先の長狭街道に出るまで一軒もないとは。
20kmといえば、小一時間はかかる距離だ。しかたがないので家から持ってきた「塩分チャージタブレット」を一つ口に放り込んでごまかす。やはりいざという時のために、なにかしらの食べ物は携帯していなければならない。

鹿野山の登り口である、福島や秋元郵便局を通過して国道465号へ。
小さな町を過ぎて国道410号に合流する。君鴨トンネルまではアップダウンが続く登り基調。
しかし、交通量も少なく路面状態も良いので好きな道の一つだ。

君鴨トンネルすぎれば一気にダウンヒルして長狭街道に交差する。
待ちに待ったコンビニである。
ここでメンチカツサンド・ジャムパン・ウーロン茶1Lを補給。携帯食として草大福を買った。
時刻は7時6分。
すでに太陽はジリジリと強烈な光線を放ち、その存在感をいかんなく発揮している。

国道410号に復帰。
もう一山越えて、愛宕山の入口から海までは下り基調。
止まっていると日差しが肌に突き刺すほどであるが、走っていれば暑さそう感じない。
夏の光に照らされた緑の中を、駆け抜けてゆく。

国道410号は一旦国道128号にぶつかる。
怪しい雲が上空を覆っていた。冷たい風が自転車を追い抜いてく。不安がよぎったが雨は落ちてこなかった。

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国道128号からすぐに国道410号に復帰して千倉へ。
千倉へは何度も来ていたが、千倉駅に寄ってみたのは今回が初めてであった。
予想外に近代的な駅舎に驚く。

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ちょうどバスが入ってきて、その行き先が「東京駅行き」だった。
どこにでも高速バスは整備されている。

高家神社の看板を見つけた。
高家神社は日本で唯一の料理の神様を祭る神社として有名なのだ。
別に料理関係の仕事をしているわけではないが、もともと神社好きでもあるし寄らない手はない。

住宅街のような道を進むと、近代的な看板と駐車場が目に飛び込んでくる。

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で、肝心の神社はというと。

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かやぶきの屋根が立派な拝殿。
神社独特のひっそりとして落ち着いた佇まい。お参りをして神社を後にした。

そして、今日の目的である「千倉林道」へとハンドルを向ける。
あらかじめ調べておいた林道の入口を、スマホの地図と照らし合わせて進んでゆく。

林道の入り口までは、民家の点在するただの田舎道である。
あやうく道を見過ごしそうになるが、千倉林道の入口にたどり着いた。
というのも、林道の標識が木の葉にでカモフラージュされていたからだ。

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はじめ林道はきれいに舗装された走りやすい道であった。
3%くらいのアップダウンが続き、たまに5%くらいの登りが現れる。しかしそれも長くは続かずまた緩やかになる。

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一つ目の隋道をすぎる。これは普通のコンクリート製であった。
二つ目の隋道が出てきてから、様子が少しおかしくなってくる。

二つ目の隋道の入口
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そして、同じ隋道の出口
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序々に枯葉が多くなってきていることは気づいていたが、隋道の出口には土が堆積して枯葉が一面に広がっている。
舗装はされているが、その上に土が乗っているということは舗装の意味がない。
これより先は、さらに道は細くなり路面状態は悪くなる。
ロードバイクで走るには厳しいといわざるを得ない。

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ヨロヨロと路面状態の良いところを選んで、ヨチヨチと進む。
道幅も軽トラ一台がやっとというところか。
それでも急に開けて集落が現れた。
畑集落だ。
つまりこの千倉林道は生活道路として今も現役で使われているということだ。

狭い林道を抜けてホッと一息つく。
そして、次に向かう「畑林道」の道をスマホの地図で確認しようとするが、圏外。

空を仰ぐ。
圏外。

地図を奪われた自転車乗りは、翼を折られた渡り鳥と同じではないか。
特に方向音痴の自転車乗りには。

力なくペダルを踏んで集落の先に進む。
高いアンテナが立っていた。これは携帯の基地局に違いない。
その下で地図を起動すると、電波をとらえた。

地図で確認しながら、畑林道へ向かう。
畑集落を出て、安房グリーンラインをまたぐ。

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向かいの道は、二股に分かれていて、左に降りてゆくと「畑林道3号線」だ。
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ここも枯れ葉が多い。ちょっとした登りでダンシングすると後輪が空転する。
さっきの千倉林道くらい路面は悪い。ここでもソロソロと進むしかない。
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素彫りの隋道を抜けてしばらく進むと、また安房グリーンラインへ合流する。
そしてその向かい側に「畑林道2号線」がある。

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ここも道は悪く細い。
ただ涼しい。太陽の光がほぼさえぎられているからだ。つまり昼なお暗いというわけである。
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今まで以上に走りづらい。
というより、ロードで走ってはいけない道だ。
ホワイトボードに手書きで「落石注意」と看板がある。そしてその脇にはゴロゴロとした岩が無造作に置かれている。もちろん誰かが置いたわけではないと思われる。

いよいよ道は悪くなって現れたのがこの隧道。
斜めに筋が入った地層のままくり抜かれた隋道だ。

なぜかピンボケ。興味のある方は「畑林道 隋道 画像」で検索すれば写真ヒット
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隋道マニアには有名な隋道らしい。
確かに異彩を放っている。この世のものとは思えない普通でない感覚がする。
そしてここから先が、大変なことになる。

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もう舗装道路の体をなしていない。
隋道を出ると下っているのだが、押し歩いた。とてもじゃないが、乗っていられない。
ぬかるんだ泥に枯葉が覆いかぶさり、大きな枝もたくさん落ちている。

朽ち果てた木に立派なきのこが生えていたが、これはきのこがはえていた枝が倒れてここにあるのか?それとも倒れてきた枝にきのこが生えたのか?
反対側から見る隋道の入口は、普通だ。

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倒木をくぐり、自転車を押して進む。

生えている木も変な向き
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もう枯葉の絨毯。
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しばらく進むと海が見渡せる場所に出た。
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ここから一気に下って白浜の町へ。
林道の出口は、通行止めになっていた。

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あの道は当然、車は通れる状態じゃないから当然だ。
途中で釣竿を持った若い男性とすれ違った。一体ここでなにが釣れるんだろう?

これまで幾つかの林道を走ってきたが、「千倉林道」「畑林道」は間違いなくもっともひどい道であった。
特に「畑林道2号線」は郡をぬいてぶっちぎりの一位のワースト林道である。
そもそもこの道を走ろうと思ったのが、よそ様の自転車ブログで「走りやすい林道」と紹介されていたからだ。
しかし、その記事は今から10年くらい前の記事のように推測される。
たぶん、安房グリーンラインが全面開通した2010年4月より林道の整備は放棄されているのだろう。
2011年くらいの記事では、まだ路面状態も良さそうであるが、すでに3年間ノーメンテだとすれば、この荒れようは納得が行く。
MTBであったとしても、この道を通過することはお勧めはしない。この道は過去に通行止めをしていたという記事もみかけたので、廃道という扱いなのかもしれない。


白浜まで降りてきて、補給をする。
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実は飲み物ばかり飲んで、お腹はガポガポなのであるが、7時にパンを食べてから補給をしていない。そしてすでに10時。
補給をしていないと、疲れを感じなくとも力が出ないのだ。だから無理にでもなにかを食べなければならない。食べなけらばならないスポーツ、それが自転車なのだ。
暑くて食欲もないが、朝買った草もちを食べる。

海岸沿いの国道410号に戻る。

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野島崎灯台
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じぇじぇじぇ あまちゃんだ
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州崎にはむかわず、国道410号で館山を目指す。
夏休みなので、他府県ナンバーの車が多い。そのわりに海で泳いでいる人が少なく感じるのは気のせいか。
陽が登ってくると、暑さが身に染みてくる。
ガーミンの温度センサーは37度。ホントか?とにわかには信じられないが、たぶんそのくらい気温は上がっていたはずだ。
ボトルが空になりかけていたので、コンビニを探すけれどやはりだいぶ先までいかないと店自体がない。
やっとたどりつた館山藤原のコンビニでウーロン茶1Lとサクレレモン。10時45分。

館山の町に着いたときも、お腹はガポガポでほんとうならばご当地ソフトクリームでも食べようかと思ったところをスルー。
暑いけど、いい感じの追い風が吹いていてスピードにはのれる。

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しかし、お腹が空かない。
水分ばかりとって、胃液が薄まっているから消化も悪そうだ。
ただ風の力を借りて前に進んでいるだけ。

国道127号・館山バイパスは通らないようにして、海沿いの県道を進んでいたのだがこの道もいつしか国道に合流する。
国道127号上には危険な隋道が4本ある。

一つは富浦の先の「南無谷隋道」。この隋道には迂回路がある。
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南無谷隋道の左側の道をゆくと旧道に出られるのだ。
南房総の旧道は、どこも漁村の雰囲気が色濃く残っていてなかなかよい景色だ。
こういう道はのんびりと景色を眺めながら走りたいものだ。

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それに比べて、国道の隋道はなんとも味気ない。
しかし、どこまでも速く便利にを目的に作られた道では、そんなことはハナから度外視されているわけだ。

迂回路にも隋道がある。オレンジのランプが灯る短い隋道。
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しかし、この迂回路もまた国道127号に戻されてしまう。
そして危険な隋道2つ目は「岩富隋道」

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ここは迂回路がない。
もし迂回したいならば、富浦駅の裏から館山道の脇道をかすめて岩井にでることができる。が、かなりの遠回りだ。
幸いにして、岩富隋道は残りの危険隋道2つよりも若干交通量が少ない。
隋道を通過する前に車が来ないことを確認して、通過するという手もある。あるにはあるが・・・。
隋道の手前はカーブだ。つまり直前まで車が来るこないか確認できない。
今回も、車が来ないことを確認して乗り出した瞬間に後ろからトラックがやってきた。
ここまできたら後ろにトラックをたずさえて走ったやった。
くれぐれも尾灯は忘れずに。真っ暗のトンネルの中で尾灯をつけないと、追突される危険性があがるであろう。

昼近いというのに、食欲がない。
これはいけない兆候だ。

そして暑い。
暑い暑い。
頭から水道の水をかぶりたい衝動がおさえられない。
といっても、自由に使える水道の蛇口なんてあまりないんだ。

コンビニで水を買って水浴びをするという手もある。海水浴場のシャワーを使うのもありか。
目の前にちょうど保田駅の入口。
もしかして駅に蛇口があるかもしれないと思い立ち、ふらふらと。
駅に着いて、キョロキョロとあたりをみわますと、水道らしきものはない。
自転車置き場の方を見てみる。

地獄に仏とはこのことか
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蛇口をひねって頭からかぶる。
顔をジャブジャブ洗って、もう一度頭から水を浴びる。

少し落ち着いて、炎天下の自転車置き場から駅の待合室へ。
駅員がジロリと一瞥するも、きっぷ売り場の奥へ引っ込んだ。
ベンチにへたり込んで、頭を抱える。
気分が悪い。
そういえば、白浜で草大福を食べてから固形物は取っていなかったっけ。

塩分チャージラムネを立て続けに3個、モソモソと喉の奥に流し込む。
ちょうど上りの電車がくるらしい。
タオルで顔を拭きながら、ガラケーで電話をしているサラリーマン。
ワイシャツの上半分は逆吊りで海に落とされたようにびしょびしょの汗。
もう一人は慣れた感じで、電車の発車時間ギリギリにホームに出て行った。

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再び誰もいなくなった待合室。
なにげなく天井に目をやるとセミの抜け殻がくっついていた。

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そこで2,30分そうして過ごした。
もし、体調が戻らなければこのまま輪行しようかとも思ったが、思いのほか回復して、待合室を出た。
もう一度、蛇口の水を頭からかぶって、ジャージの袖部分も濡らしてからまた走り出す。

やはり風は追い風で、ペースはいい。
だんだんお腹も空いてきた。

ここで、危険な隋道残り二つが口をあけている。
元名第二トンネルと明鐘隋道だ。

トンネルの入り口で一旦停止して、車が来ないことを確認。
エイヤっと走り出したら、必死に漕ぐ。
トンネルの中は真っ暗で路面も悪いので、ハンドルをしっかり握っておかなければならない。

このトンネルには迂回路がない。
この道を選んでしまったからには、覚悟を決めるしかないのだ。

なんとか無事トンネルを抜けところで、徒歩の2人連れが今まさにトンネルの中に入ってゆくところを見かけた。
この道は何度も通っているが、徒歩で通過しようとしている人をみたのは初めてだ。幸運を祈る。


竹岡のマルゴで昼食をとる。

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店は,混んでいた。
アジフライ定食を注文する。
隣の若い男性客グループはビンビールからウーロンハイに。

ここでビールを飲んで、竹岡から輪行でもいいのかなと脳裏によぎる。が、あまりビールを飲みたいとも思わなかった。今思えば、これは悪い兆候。
あまちゃんの再放送が終わる頃、やっと出来てきた。

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さっきまで気分が悪かったから、これ食べきれるだろうか?ちょっと不安だったのだが、ペロリと完食。
また灼熱のロードへと降り立つ。

やはり追い風。
いいペース。
しかし、やっぱり暑さはごまかせない。

古船浅間神社に立ち寄る。
竹岡からはすぐのところ。

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ここは御神水が有名な神社で、いつもボトルに水を詰めるポイントだ。
今日はお賽銭を入れて、ボトルに水を満たしてから、頭から霊験あらたかなご加護を受ける。
鳥居の前の階段に腰掛けて、しばらくゆきすぎる車を眺めたり。

いつまでもそうしていたいところだけど、そうもいってはいられない。
しかし、暑さもピークの午後2時。

重い腰を上げて、また路上へ。
やはりいい風が吹いている。
ペースは上がる。

そんなとき、横断歩道の向こうから4,5人のローディーがこちら側に渡ってきた。
軽く会釈するも、こやつらに抜かされてなるものかと、ペダルを踏み込む。
もともと追い風でだったし、無理をして踏んでいるのでいいペースは速いペースに。

追い風でスピードが出てしまう場面でも、心拍計を見ると驚くほど上がっているということはままある。
そんなに苦しきくないのに、心拍は上がっているということが。
ミラーに写る影は、車ばかりで自転車は見えないけれど、それでもケイデンスを上げダンシングを入れて。

そして両手のひらが痺れてきた。
これはまずいと。熱中症になりかけだ。

自販機の前で止まって、日陰に座って炭酸飲料を飲む。
オーバーペースが最後の引き金を引いて、輪行決定。
ちょうど外箕輪の交差点手前だったので、君津駅までゆっくり走って日陰でパッキング。

きっぷを買って、ホームに降りたら電車が出発するところだったので飛び乗った。

130805z20.jpg


君津駅を出て、35分でわが町へ。
自走していたら1時間半、いや2時間かかったかもしれない。
やはり電車は速い。


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本日の走行は171km。
真夏の暑さをなめてはいけない。今思えば、保田から輪行すべきだったのかもしれない。
情報のソースは最新のものを。
反省の多い人生だ。

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Comment

非公開コメント

No title

なにやら小説の様な出だしだと思ったら、大変だったんですね*_*
無理しちゃうと大変な事になっちゃうんで、輪行は大正解だと思います。

あのミラー良いですよね~
私はアレがないと走れない身体になってしまいましたww

まるおさん、こんにちは。
今回は小説風に書こうと思ったのですが、途中からくじけました^^;
あのミラーはまるおさんの真似させていただきました^ ^いい感じです。

No title

小説風の書き出しに、どんな展開がされていくのかと読み進みましたが、空腹と暑さで大変だったようで、とにかくご無事で何よりでした。お疲れ様でした。
夏のこの時期は、無理は絶対に禁物ですね。自分も気をつけないといけないなと改めて思いました。
しかし、この林道の手彫りのトンネルは、まるで地中深くに吸い込まれていきそうな雰囲気ですね。自分だと怖くて入る勇気はないです。(^_^;)

No title

文体が変わって何事かと思いましたが、
無事なお帰りなによりです。
K92号は北に行かないとコンビニがなさそうです。
しかしすごい林道ですねー。引き返さなかったぐりさんもすごい!

こんにちは

直木賞を差し上げたいw

こんなふうに書こうとは思ったことも無ければ書けるわけもない(笑)

子供のころから読書が特に嫌いな私は5行目辺りで読む気力を失いかけてましたが頑張って読みました(爆)

涼しげないい道ですね。
ダートなのは仕方がないでしょうがこの時期涼しい道は貴重ですよねw

最初から輪行袋もって出かけてるあたりが笑えますが

No title

nobsun3さん、こんにちは。
無理は禁物と分かっているのですが、ついつい走ってしまいます。で、気づいたときには取り返しのつかない状態に^^;以後気をつけます^ ^

ひろさん、こんにちは。この林道はなかなかないくらい酷道です。
手入れをしないとこれだけ荒れるのかと。つまり、他の林道はきちんとメンテされてるんだと改めて知りました。

KIKUさん、こんにちは。
今度は哲学書風に書こうかな^ ^なんて、書けません^^;
林道、確かに涼しかったですが、あまりにも路面酷すぎでまいりました。輪行袋は自転車のアクセです(笑)