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素人チャリダー夫婦の自転車生活あっちこっち

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Author:ぐりとぐら
自転車ど素人夫婦・ぐり(夫)とぐら(妻)が、07年11月 ジャイアント・エスケープR3を衝動買いしてしまって始まった自転車ライフ。09年1月にはBianchiロード・Via Nirone7 Al/Ca 105 Compactとミニベロ・MiniVelo 7を、そして10年3月GIOS VECCHIO 16年8月GIANT TCR ADVANCED PRO TEAM も加わってどこまで行くの?

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2019.06
20
ボーソークラマーズというサイトと房総の地元ホテルがコラボした「房総グランフォンド」という山岳サイクルイベントがあります。

この「房総グランンフォンド」というイベントは2017年から行なわれていて、その当時は亀山温泉ホテルとコラボしていました。
2017年の房総グランフォンドは、走行距離80km 獲得標高1600mというものだったようです。
2018年からは鹿野山ビューホテルとコラボすることとなり、走行距離174km 獲得標高4000mと一気にハードルが上がった為か、完走率58%という過酷なことに。
それを踏まえたのか、2019年のコースは「A級コース」と「S級コース」を選択できるようになっています。
A級コースは、走行距離121km 獲得標高2424m。S級コースは、走行距離167km 獲得標高3477m。

このイベント自体のことは前から知っていたのですが、今回挑戦に至ったのは自転車仲間の99riderさんがS級コースに参加されていたからでした。
この日走るルートを色々と考えていた時に、このイベントに参加されているのを知って、自分も出てみようかなと考えたのです。

私はいわゆる「坂ばか」ではないので、A級コースでいいかなと思いもしたのですが、せっかくなのでS級コースに挑戦することにしました。
A級コースのコースプロフィールをみると、普段のサイクリングとあまり変わらかったりしますので。

このイベントの最大の特徴は、セルフスタート方式ということです。
2019年は、3月21日から11月30日まで期間であればいつでも参加することができるのです。(ホテルの休館日を除く)
スタートはスマホからサイトに申請し、ゴール後もスマホで完走登録を済ませればOK。完走手続きが終わったらホテルのフロントに参加費を納めます。
平日休み族の私にはサイクルイベントは縁遠いものですが、このシステムなら参加できます。

房総グランフォンドのサイトにS級コースの想定所要時間・11時間10分とあったので、翌日仕事の私はなるべく早くにゴールできるようにスタート時間を午前4時と設定しました。
休憩時間も含め12時間あれば完走できるのではという計算です。

自宅を3時に出発。スタート地点の鹿野山にはいつもは自走で行く範囲でありますが、今回は無理せず車に自転車を積んでまだ暗い街へと走り出します。
途中、コンビニに寄ったりして鹿野山ビューホテルに着いたのが4時10分になってしまい、コースをスタートしたのは4時半になってしまいました。

スタート地点 鹿野山ビューホテル
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房総グランフォンド参加者には、専用駐車場が用意されていて(要予約)ウオシュレット付きのトイレも使えて助かります。
スタートするときにスマホでエントリーすることをお忘れなきよう。

この時期、4時半ではフロントライトがいらないくらい明るいので、テールライトだけ点灯させてスタート。
ルートはeTrexに入れてありますので表示させていますが、方向音痴な私のこと、ホテルを出てからまず右に行くのか左に行くのか迷います。
千葉県人ならば私のようなことはないのでしょうが、遠方から参加される方はあらかじめ確認しておいた方が良いかも?
ちなみにホテルを出て「左」です。マザー牧場方面へ向かいます。

マザー牧場
190618b.jpg


スタート地点が山の上だから仕方のないことですが、まずは降ることになります。
時間も早いからでしょうが、夏用インナーと半袖ジャージ・レイパンのいでたちではちと寒かったです。念のためバックポケットに忍ばせておいたウインドブレーカを着込んで鹿野山・更和に降ります。

日の出
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朝、更和に降るとき山頂付近より麓の方が寒く感じるのは、田んぼが広がっているからでしょうか?

更和のセブンを左折してもみじロード方面へハンドルを切ります。
青々した田んぼに朝イチの太陽光線が輝いてて美しいです。
もみじロードには入らず、もみじロードと並行して走る県道88号で木の根峠に向かいます。

190618e.jpg


県道88号は私の好きな道で、もみじロードよりもアップダウンが緩く途中、戸面原ダムを眼下にできる気持ちのよい道です。
木の根峠もゆるゆると登ってゆけばいつの間にか峠に着いています。ただし反対側から登ると九十九折れのちょっときつい坂になりますが。

木の根峠
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木の根峠を一気に降って長狭街道にぶつかったら保田方面へ。
長狭街道とはすぐにお別れして白石峠に向かいます。白石峠は峠という名がついていますが「長い坂」と言った方が言い得ています。

白石峠には林道嶺岡中央1号線の入り口
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ここからが本番といって良いでしょう。
峠の先から林道がまだ登っています。
覚悟を決めてエッチラオッチラ登ってゆきます。たぶんもうずっと登るんでしょうから・・・。

途中、ランニングの準備をしているおじさんに「早くからご苦労様~」と声をかけられますが力なく頭を垂れるのが精いっぱいでした。
微妙なアップダウンをしながら標高を稼いでゆきます。向こうから自衛隊のナンバーをつけた乗用車がやってきてすれ違います。
そろそろピークの航空自衛隊基地が近づいてきたのでしょう。

愛宕山
190618g.jpg


降ると国道410号を挟んで林道嶺岡中央2号線の入り口が見えていますが、コースは国道を降ります。
今回のコース、DNFしやすいようにコースが隣接していてショートカットしやすいように配慮されているようです。

降りながら酪農の里があります。
ここにはトイレもあります。自販機はこの先にもありましたが、トイレはないのでチェックしておくと良いかも。

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国道410号から県道89号へスイッチ。
県道89号も個人的に大好きな道です。こちら側から鴨川に向かうのに一番楽なルートだと思います。
途中県道272号と交差するのですが、その場所からは鴨川までずっと緩い下りで行けちゃうのです。

鴨川まで来ると、国道128号を渡ります。
事前にルートを見ていた時にキツイところはこれから走る、嶺岡中央2号線から君鴨トンネルまで。そのあと行く林道は走ったことがないのでその辺りもちょっと怖いなと。

国道を渡って早速、嶺岡中央2号線に登ってゆきます。
一旦ピークまできてここを左折すれば林道方面へ行けるはずなのに、なぜかルートは海に降ってしまいます。

??なんで、登らせたのに降る??

せっかく鴨川まで来たのだから海を見せてくれるためか?

鴨川松島
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頭の中でクレッションマークが浮かびますが、ルート通りトレースしてゆきます。
鴨川の街中を通り抜けてゆきます。
これはもしかしたら、補給しやすいようにわざと街中を通過してトイレや補給食をとれるような配慮なのかもしれないという思いに至りました。

長狭街道から田んぼが広がるビュースポットへでます
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190618k.jpg


ここで持参した補給食を食べながらのどかな景色を堪能します。この道に来たのは初めてです。こんな美しい風景があったんだなあとこのイベントに参加したことに感謝します。
さて、そろそろ行くかとルートに復帰。

田舎道をのんびり進んでゆくと・・・。
行く手に目を疑うような激坂が現れます。

自転車に乗っていると「この坂はヤバい」という直感をビンビン感じることがあります。
まさに今がその時です。

たぶん脚をついたらもうリスタートできない。
必至のパッチでペダルに力を込めます。サイコンを注視することはできないけれど、斜度計の数値が一瞬17%とか18%とか目の端に映りました。

もしかして・・・嶺岡中央2号線に向かうのにわざわざ鴨川の街を迂回したのは、この坂を登らせるためじゃなかろうか?という疑いが頭の中にモヤモヤと漂いはじめます。
補給とかトイレとかビュースポットとか関係なく、ただこの坂を登らせるためだけのことだったのでは?という疑問は、18%級の激坂が三度現れたときに確信に変わりました。

マジ、カンベン。

後で知ったのですが、この坂は「鬼坂」という激坂マニアには有名なスポットだとか。

切れそうになりながらも、嶺岡中央2号線にでました。
事前にあんなに忌み嫌っていた嶺岡中央2号線ですが、激坂を後にしてからは10%のなんとソフトなことよ。
真っすぐ走れるありがたさが脚にやさしく、ときより降り区間もあってあっという間にパラグライダー発着場に着いてしまいました。

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ここまで来ればもうピークは近いもので、国道410号に戻りました。
ここからもサーっと降って、長狭街道の交差点のコンビニで一旦休憩。

セブンイレブン 鴨川長狭中学校前店 7:53
赤飯おにぎり

君鴨トンネルへ向かいます。
個人的坂ランキングでは君鴨トンネルは南房総NO4の坂です。

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君鴨トンネルを過ぎて、未走の林道へ

林道 淵ケ沢奥米線
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初めてなのでどんな激坂が現れるのかとビクビクしていましたが、案外普通の林道でどちらかというと降り基調。
この林道を使うのは、獲得標高を稼ぐというより三石山へのアプローチという意味合いの方が濃そうです。

淵ケ沢奥米線から三島湖方面へ。
三島湖といえば、L字隧道が有名ですが、こちらの奥米隧道もなかなか趣があります。なんでも心霊スポットだとか・・・。

190618o.jpg


三島湖
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ここでルートを外れていることに気づきました。
もと来た道を戻ります。

ほんとうのルートは、こちら
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林道・大鹿倉線です。ここも15%くらいの激坂が待っていました。
林道を登った先には、平成25年に無料化した房総スカイラインに合流しました。

房総スカイラインから県道24号を経て、三石山へ。
三石山もそんなに恐れずに足らぬ登坂で、三石観音へ。

190618r.jpg


降って国道465号。新筒森トンネルをくぐって、老川交差点から旧道で養老渓谷へ。
この辺は超地元なので、車でスタート地点まで行っていなかったらDNFして帰りたくなっちゃうポイントです。

養老渓谷温泉街を抜けて大福山へ。
ここもいつも登ってる山ですが、ここまでの疲労がちょいと溜まっていてちょいキツイんです。
しかし、養老渓谷駅側から登る林道は序盤きついですが、そこを過ぎてしまうと尾根伝いに緩く登ってゆく感じでやり過ごせます。

大福山山頂
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県道32号へ降りてゆきます。
この林道は、降り一辺倒ではなく尾根沿いをアップダウンする個所もあるのですが、そこで鹿をみました。
昼間の大福山で鹿を見るのは初めてでした。
大福山を降りてしまうと、もう「山」とついた坂を登ることはありません。(ラスボスの鹿野山を除く)
99riderさんからも「後半からは楽になる」というお話をきいていました。

県道32号から久留里へ。

セブンイレブン 君津久留里店 10:50
サラダスパゲッティ パインジュース

久留里からは国道410号を南下します。
JR平山駅辺りから国道410号を離れ国道465号へと。

厳しい登りはないものの、疲労が蓄積してきて道端で座って休憩します。
空の向こうには黒い雲の塊があって、あの下では雨が降っていそうだなと。
天気予報では雨は降らないと聞いていたので、まさか雨に降られるとか考えていなかったのでまるで他人事のように空を見上げながら補給食を口に運んでいました。

重い腰を上げて、走り出すと晴れて陽が差していた空がにわかに曇り出します。
県道92号から山の中へ入ってゆくと、いよいよポツンと顔を濡らします。
幸い木が生い茂る区間だったので、雨宿りをする場所には困らず大きな木陰に自転車を置いて様子をみることにしました。
スマホで雨雲レーダーを確認すると30分ほどで雨雲は移動してくれそうです。

なすすべもなくジッと休憩していましたが、雨も小降りになってきたので走り出します。
ここから大江戸温泉坂といわれるダラダラと登る坂に突入します。
坂を登っているとまたポツポツと雨が落ちてきました。そしてピークの大江戸温泉へ。

190618t.jpg


ここから降ってゆくと、本降りの雨に。
もうずいぶん濡れちゃったし雨宿りができそうな場所もなかったので、このまま行っちゃいます。
坂を降っていても、追い越される車に雨水を容赦なく浴びせられるし、タイヤが跳ね上げる水がレイパンや靴を盛大に濡らしてゆきます。

県道92号・房総スカイラインに入る頃には雨も上がったのですが、道路は水びたし大きな水たまりもできています。
交通量が多く大型のトラックも頻繁に通るので、水たまりをよけて走ることが出来ずそのまま突っ込んでゆきます。

県道92号から内陸に一本入った道にスイッチすると、路面も乾いていて雨が降った様子もありません。
陽もさしてきて、ジャージは急速に乾いてゆきます。しかし靴下まで濡れてしまった靴はそのまま。気持ち悪いまま行きます。

鹿野山・福岡口を横目に秋元口まで移動。
いよいよラスボス・秋元郵便局からの登坂の開始。

190618u.jpg


さら脚でもキツい秋元からの登りですが、すでに脚はとっくに売り切れています。
最後に鹿野山登坂ルートでも一、ニを争う厳しいルートを用意するとは、なかなかどうして心憎い演出です。
ヒーヒー言いながらも九十九谷公園へ。

190618v.jpg


もう、これで終わった。あとはウイニングランだとばかりに気を抜くわけですが、ホテルまでにちょいとひと坂登らなきゃならないのが、とどめを刺してくれます。

13時40分 ゴール

サイトに完走者登録をして、そのスマホの画面をホテルフロントマンに提示します。
フロントマンの方が、登録番号を入力してくれるのでそれを送信して完了します。

参加費2000円(税別)を払って、完走者ボードをもって記念撮影。
190618w.jpg



完走者特典のお風呂をいただきます。(参加費を払えばDNFでも特典を得られます)

風呂上がりに、かのう山ぷりぷりプリンを頂けるはずでしたが、この日は売り切れということでマザー牧場のアイスとコーヒーを頂きました。

190618x.jpg


走行距離は、170km。獲得標高は3000mほどだと思います。

房総グランフォンドのサイトには、獲得標高3400mとありましたが、たぶんそんなに登っていないのではないかと思われます。

このコース。普通に良いコースだと思いました。
私が好きな道も含まれていたし、普段のサイクリングで使う道も多く通りました。
鬼坂とか房総スカイラインに登る林道とかを除けば激坂もなく「坂バカ」ではなく「普通に坂も好きだよ」くらいの人には楽しめるコースだと思います。

確かに獲得標高3000mというのはきついです。
しかし、走行距離が170kmあるので平坦や降りもあります。先日私が行った「茅ヶ岳広域農道ライド」の時は、走行距離90kmで獲得標高3000mでした。
この時はほぼ登りと降りしかなくイメージとしては一日中登りっぱなしでした。それにくらべれば同じ獲得標高でも今回の方が幾分楽な気がしました。
本当の坂バカさんにはそういう方がうれしいのかもしれませんが、私には今回のようなコースの方が楽しめました。
が、獲得標高3000m以上はもう御免被ります。
房総グランフォンでは、夏限定で「超難コース」も予定されているようですが、私は絶対に参加しないことをここに堅く誓います。




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No title

ボソクラから来ました!
同じ?五井でミニベロとロードに乗っている者です。
このコースをその時間で走りきるとは、すごいですねぇ〜!!
超難コースもぜひ♪

Re: No title


しゅうべこさん、こんにちは。

ボソクラお疲れ様でした。
同じ五井人です^_^

私、坂ばかではないのでこれ以上1mmも登りたくないとうい気持ちです•́ ‿ ,•̀
もうちょっと絶景付きなら頑張れるかもですが(•‿•)