久しぶりにロングライドしてきました。
どのくらい久しぶりかというと、4月に伊豆イチ未遂をして以来です。
今回の目的地は、以前から気になっていた峠ふたつをからめたコースです。
奥武蔵グリーンラインを走ったときに寄った名栗湖。その時は湖を立ち寄っただけで帰ってきてしまったのですが、後日そこから秩父に抜ける道があることを知ります。
我が家から秩父へのアクセスはよろしくないので、この有馬峠を抜けて秩父へ行ってみたいなと思っていました。
また、秩父からは志賀坂峠に行ける林道があってその場所も過去に志賀坂峠を走った時に、この林道はどこに繋がっているのかな?と疑問だった林道だったのです。
今回はその二つをまとめて走ってみようかという計画です。
しかし距離は260kmほどとロングライドとしては控えめですが、獲得標高が3000m弱ということなのでかなり厳しい道のりになりそう。
本当に走りきれるか?とビビリながらも決行しました。
私のロングライドのスタイルは、仕事を終えただちに就寝。2,3時間眠ったあと午前12時頃に出発するというものです。
しかし今回はあえて、眠らずにスタートして途中仮眠をとる形を試してみることにしました。
仕事を終えてすぐに眠りにつけるものでもないし、スタートを早めることで目的地に着く時間的余裕がでるのではないかと考えたからです。
ただし仮眠なしで走るのは、ロングライドの先人たちのお言葉からも、自身の経験からも危険であることは承知しております。
ファミレスなどしっかり休める場所で、きちんと時間をとることにします。
そんなわけで、出発は午後8時。
いつもなら静まり返った街のなかを走り出すのですが、この時刻ならまだ街は賑わっております。
場所によっては車も渋滞していたりして、勝手が違います。
そして、街を徘徊している人種も違っていて渋滞する車をすり抜ける時などに軽くチョッカイだされたりしたりして、走りづらかったりもします。
真夜中の街の方が安全だとは気づきませんでした。
22時 東京都にIN

信号にやたら引っかかります。
時間ばかり経って、距離が伸ばせません。
街をほのかに照らすロウソクのよう

早稲田通りに入ると、少しはまともに走れるようになってきます。
以前青梅へ向かった時には早稲田通りから青梅街道に入ったので、今回は新目白通りを経由して走ってみました。
こっちの方がアップダウンがある感じですね。青梅方面へ行くのは早稲田通りで行った方が良さそう。
次第に深い時刻になってきますが、あまり眠気を感じません。
目的地である名栗湖に入るための成木街道の基点である東青梅のファミレスで仮眠をとろうと考えていました。
しかし、通り過ぎるファミレスの閉店時間が早いのです。
12時閉店や遅くても2時閉店ばかり。ファミレスって24時間営業じゃないの?
もしやと思い、予定していたファミレスの閉店時間を調べてみたらなんと12時閉店。
すでに閉まっているじゃありませんか・・・。
急遽、その周辺のファミレスで24時間営業の店を探して仮眠場所は確保しました。
リサーチ不足でしたね。
1時にはファミレスに入りたいなと思っていたのですが、結局1時45分くらいに入店。
ジョナサン青梅 にて、たらこスパをカーボローディング

2時前ですが、お客さんはまばらながらもいて、おしゃべりに興じています。
まあそういうのが目的のお店なのだから当然ですが。
サクッとパスタを平らげて、仮眠。
・・・しようにもしゃべり声や照明の明るさで眠れません。
机に突っ伏して目を閉じてみます。
それでもウトウトできて、気づくとお店には誰もお客さんはいなくなっていました。
このとき3時。
こりゃいいや、4時くらいまで寝ちゃおうと思った矢先、居酒屋から流れてきたであろう若者たちがドヤドヤやってきました。
ああ、こりゃだめだなと退散することに。
3時半に店をでました。
それでも滞在時間90分の半分くらいはウトウトできた模様。
頭もスッキリしています。
東青梅駅を通過して、成木街道へ。
成木街道の入口がラストコンビニなります。
ファミリーマート 青梅成木街道店 3時40分
ブレンドコーヒー オレンジジュース1L ブラックサンダー バターロール6個いり
コーヒーを飲みながらパンを一つ補給。ボトルにオレンジジュースを詰めて出発。
まだ暗いので、ライトに照らされた山道をゆるく登って行きます。
山道といっても県道なので、しっかりとした普通の道路です。
この道は以前も走ったことがあるので、景色が見えなくてもいいや。
そのうちに空が白みはじめました。

そして名栗湖へ

短くて急な坂を登って名栗湖


さて、ここからが本番の有馬峠クライムです。
名栗湖の周りをぐるっと回るように走って

林道の入り口へ


特に景色が良いわけでもなく、普通の林道の雰囲気です。
が、普通でないのは斜度です。
坂を登っていると、なんだかスピードがでないのでおかしいなと思ったら10%でした。
この林道は10%が普通です。平坦きたと思ったら5%、坂が急になったと思った時は15%という感じです。
いろんな坂に登りましたが、かなりきつい峠です。
路面はたまに小さな尖った石が落ちていますので気をつけないとパンクしそうですが、荒れ放題というわけではありません。
突然広くて舗装の良い場所があったかと思えば、狭くてガタガタのところもあるという感じです。
しかしきついんです。
名栗湖ではボトルがほぼ満タンに入っていたのでそのまま走ってきてしまいましたが、ドリンクの減るスピードが早いんです。
おもわず途中で自転車を降りて座り込みます。
息を整えてしばし休憩しますと、喉の渇きもおさえられてきました。
走っているとあちこちで小さな滝やら小川やら目に付きますが、それは飲めないのでやはりダブルボトルを推奨します。
走り出して、空が近くなってきました。
そろそろピークか?という頃に本当の平坦がきます。
そして降ったりもします。この辺りからは尾根伝いに走る感じです。
いよいよピークに近づいていると油断してはいけません。
ここから3kmほどアップダウン。これが長いんです。
有馬峠

やっと着いたという感じ。
標高1142m。ヘビー級。もう登りたくない。
名栗湖が小さくみえます

ゆっくり休もうと思っていたら、ブヨ(?)がブンブンうるさいのでさっさと降ります。
山が深い

こちら側も道が荒れてる箇所があるので注意です。
いちばん酷いところはこんな感じでした。

秩父側に入ると恐ろしい看板

「有馬峠で熊をみた」というような噂もきいていたので、ちょっとビビッていたんです。
会わなくて良かった。
なんだかおもしろい人形がたくさんありましたよ

今日も暑くなりそうだけど、気持ちよい

寄国土トンネル


獅子舞をモチーフにしているそうな。
浦山ダム

ダムの周りはアップダウン。
国道140号に入ります。
やっぱり下界は暑いです。
次に向かうは八丁峠ですが、この辺りがラストコンビニなので補給しておきます。
ローソン 秩父荒川上田野店 7時39分
とろろそば アイスキャンディ グリーンダカラ
イートインスペースがあったので、そばを食べてちょっと休憩。
しかし秩父は山が深いです

走っていると視界に山の頂上が見えません。
見上げないと頂上が見えないのです。
これって山が近いんでしょうね。長野なんかの方が高い山があるのでしょうが、遠くにあるので視界の中に山がまるまる納まります。
秩父は緑の壁があるだけです。
写真も縦にしないと収まらない

三峰神社 一の鳥居

神社まで近いなら参拝しようかなと思いつつ、でも三峰神社って山の上だったような気が・・・。
ここから徒歩3時間だそうです。もちろん参拝はまたの機会にさせていただきました。

森林浴気分で走ります しかし暑い

道の駅 大滝温泉

赤コーラと朝買ったロールパンを補給。
これまでもジワジワ登りでしたが、さらに登りがきつくなってきます。
ループ橋



トンネルがいくつか出てきて、中津川。

この写真を撮って、次のトンネルにはいりますがこれが長いんです。
2kmもあるんです。しかも登ってます。
自転車に乗っている方ならだれもが嫌であろうパターンですよね。
長いトンネルなので、GPS電波が遮断されてeTrexの画面も落ちます。
トンネルの路肩は広くはないですが、交通量もまばらなのでそれほど危険は感じません。
やっとトンネルを抜けて、eTrexの画面が復帰。
するとルートをはずれているではありませんか!!!
さっき写真を撮った道へ行かなければならなかったようです。
あの2kmのトンネル登りはなんだったのでしょうか・・・。
時間と体力を無駄使いしてしまいました。
Uターンします。今度はくだりなのでさーっと元の場所へ戻れました。
さて、気を取り直して八丁峠へ

中津川を眺めながら

朝、有馬峠を登った身ですから、坂としてはまったく緩いです。
ルートラボによれば、
有馬峠は11kmを770m登る。平均斜度7%
八丁峠は16kmを648m登る。平均斜度4.3%
しかも有馬峠は3kmほど尾根伝いの平坦区間ありですから、数字よりも坂区間の斜度はきついはずだし。
八丁峠はらくちんか?
路面悪すぎ。。。。
有馬峠なんてもんじゃなく、酷い場所が多いです。
それは、ニッチソという会社が石灰を掘っていて稼動しているので、ダンプが走ったりするからかもしれません。
実際、狭い林道で2台のダンプとすれ違いました。
それでもこの林道は魅力的です。
やはり緑深いこと

たくさんの小さな滝が流れていたり

秘境感も満載

オーバーハング

林道入口

いくつものトンネルを通過することになるのですが、照明なんてありません。
なかでもこのトンネル。

ものすごく長いけど中は真っ暗闇です

明るいライトがないと通過できないでしょう。
そして、八丁峠といえば廃墟マニアの人らには有名スポットなんです。

ニッチソが昔使っていた建物跡とのこと。
この廃墟を過ぎると普通の林道です。
途中に水場があったので、冷たい水で顔を洗ってリフレッシュ。
ピークの八丁隋道までは長かった。
やっと現れた隋道。
八丁峠 標高1240m

八丁隋道も長く照明はないのでライト必須です。
八丁峠は、走っていて楽しい峠でした。
深い緑、秘境感、廃墟、さまざまな顔があるテーマパークのような峠です。
斜度も常識的なレベルだし。ただ路面の荒れとダンプにはご注意。
八丁隋道の向こう側

さーっと降ると志賀坂峠にでます。

ここで本日の登りは終了。
時間と体力と気力があれば矢久峠までちょいと登ると絶景が広がっている場所があるということで、行ってみようとも考えていたのですが当然そんなものは残っていません。
志賀坂トンネルの向こうは群馬県

一気に下って、国道462号十国峠街道へ。
神流川には釣り人がたくさんいました

時刻は12時半。
どこかでお昼を食べないと。
と思いつつ、お店がまったくないんです。もちろんコンビニも。
そして暑い。ものすごく暑いんです。
とにかく児玉方面へペダルを回します。
後で考えればこの時点で補給不足でした。ハンガーノックになりかけていたのかもしれません。
補給をしなくてはと思いながらも、店はなし。
かといってロールパンは食べたくないし、食欲もそれほどなし。
ただただ水分ばかりをとっていたので、たぶん胃液が薄まって体調も良くはない。
道の駅 万葉の里に到着。
ここでお昼を食べるのが面倒になっていました。
この判断もハンガーノックで思考能力が低下していたのでしょう。
あと30kmほどで輪行予定の駅に着くという気持ちもあったのですが、1時間半はかかる距離なのですが。
結局ここでは、ドリンクだけ補充してまた走り出します。
しかしすぐに力が入らない感じで、やっぱりあそこでなにか食べるべきだったと後悔します。
しかし、店が無い。
アイス食べたいなあ・・・とか思いながらこの辺りから登りが多くなってきたりしてますます疲れてきます。
この駅まで向かうというためだけに走る距離が無駄だなあ・・・しかし、それこそがロングライドなんだよねえ。
たしかもうひとつ道の駅があったから、そこで絶対なにか食べようと心に決めて走って行きます。
そして道の駅 上州お越しの向いにあったそばやさんへ。
ざるうどん 1時半

ものすごくおいしい。
大量に汗をかいていたためか、つゆのしょっぱさを身体が欲しがって飲み干してしまいました。
これで一息ついて、あとは駅まで走るだけ。
本庄早稲田駅近くのコンビニで汗まみれのジャージを着替えて、駅へ。

おつかれちゃん

4時23分発 新幹線あさまにて帰ってきました。
いつも最後部座席を指定するのですが、この日は指定席は売り切れ。仕方ないので自由席を買いましたが満員で座れずでした。
夏休みだからでしょうか。
今回、仮眠をあまりとらずに走ってきましたが、走行中は眠くなったりしませんでした。
ただ東京駅から自宅までのあいだ(座れた)爆睡してしまったので、やはりもう少し仮眠をとらなければと思うところです。
自宅で仮眠と取らずに出るメリットは、途中で大休憩が出来ることでしょうか。
仮眠をとってから夜中に出る場合、昼食以外大休憩しないで走ってしまいます。
100kmくらい走って大休憩できると、身体の負担も軽くなるような気がします。
本日の走行は、263km。

edge500からルートラボにおこすとアフリカ経由になってしまうので、eTrex30xからおこすとふたつに分割されてしまいます。アフリカいかないからいいけど。


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